かぐや姫と下宿の思い出

大学生時代 学生専用の下宿に住んでいた
複数の大学の学生が広さの違う各部屋に一人ずつ契約していた

一緒に遊ぶ時間も多かった
麻雀で徹夜し
飲み会で夜更かし
銭湯帰りにはいつも行ってる焼き鳥屋に行った

休日は河原に行って野球をしたり
夕食後は長距離の散歩をしたり
日光への小旅行もした

下宿は夕食の賄い付き
牡蠣フライが食べられない私はその日の牡蠣フライを周りの人に食べてもらった
その代わりと言ってほうれん草のお浸しをくれた
私の夕食はご飯とお浸しだらけの定食になった

そして一番の楽しみはギターを掻き鳴らしフォークソングを歌うこと
吉田拓郎 井上陽水 グレープ イルカ 小椋佳 かぐや姫 オフコース等 
フォークソングヒット歌集なんか持ってきて集まって遊んでいた
後輩と曲を作って楽しむこともあった

ある日大家のおじいちゃんが会長をやっている自治会のお祭りで歌を歌ってくれと下宿の人たちに声をかけてきた
中でも歌が好きだった3人でステージに立つことにした

大好きなかぐや姫の曲を演奏しようと決めた
その中でも一番かっこいい歌にした

”雪が降る日に”

やさしさと説得力を併せ持つ歌声の南こうせつ
素晴らしいコーラスと最高のギターテクニックのリードギターの伊勢正三
そして全体を優しい雰囲気に巻き込むベースの山田パンダ
最高の3人が作り出す最高の楽曲
かぐや姫の思い出の一曲と聞かれればこの曲と言うだろう

なんちゃてかぐや姫もサイドギターとリードギターを入れて歌った
楽しくやれた
学生時代の良い思い出

それから数年後そのバンドのひとりが亡くなった
夏休み田舎の実家に戻っている時だった
陸上をやってるスポーツマンだったのに
せめてもの救いは実家で亡くなったこと
夏休み明け下宿の彼の部屋の整理を手伝った
彼の使っていたラジオを形見分けとしていただいた

今楽しめる事は今やっておいた方が良い
あの時やっておけば良かったよりも
あの時やって良かったと思うほうがどんなに楽しいか

年を重ねた現在 特にそう思う

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