信頼を失う人たちの行動

会社の寮に住んでいたとき
1階が営業所で2階が寮の部屋だった
キッチンは共有で使っていた
営業所はお湯を沸かすぐらいの利用
寮の住人は食事もそこで作ったりしていた

ある日私が使っていたホットサンドプレスのプレートが無いことに気が付いた
営業所の先輩にそれの所在を聞いた
「整理しないから捨てた」

我々のキッチン道具は他に置くところも無くキッチンの隅に置いてあった
寮で生活している人間の必要な生活の道具を何の関係も無い先輩が勝手に捨てていた
「整理するように言っただろ」
と先輩は言う

他に置く場所も無くそれ以上の置き場は今のレイアウトには限界があった
毎日使う必需品 
作業をする近くに置くのは普通の片付け方
我々には特に問題は無いとの認識だった
しかしそこで生活していない人にはただの邪魔ものなのか
それとも家事の知識は無くそのプレートの使い方を知らない人だったのか

私はショックな気持になった
そのプレートは母に貰ったもの
それを個人の判断で連絡も無く捨ててしまった

捨てると言われれば自分の部屋にとりあえず持って行っただろう
それを通告も無く私物を廃棄してしまった
母からの贈り物を先輩は本人の了解も得ずに勝手に廃棄してしまったということ
もう手元には戻ってこない
先輩にはただの不要なものなのかも知れないがそれぞれのものにはそれぞれの歴史がある
人間にはその人なりの歴史がある
自己中心で生きてきた人間にはそれが分からない
それを想像できない人にはこの程度の想像もできないのだろう

あの先輩はどんなつもりで私の大事なものを廃棄してしまったのか
会社のルールだから自分には責任は無い
会社のルールに従わないおまえたちが悪いんだ
とでも思っているのか
しかしこのような私物を廃棄して良いルールなんてものは会社には無い
勝手に作った現場個人のルール
誰のためにこんなことをするのか
会社内における自分の立場を確保したいのか
自分の力を誰かにアピールしたいのか
それとも正義感
一度信頼を失った人間は簡単には元には戻れない
プレートと一緒に信頼も廃棄したのだ

また別のある日 
工場内に事務所の部屋がある会社にいたときのはなし
事務所は土足厳禁で入口に靴用の棚があった
その棚には
事務所内専用の靴
工場内用の安全靴
外から履いてきた靴
そして予備の靴
の4足の置き場として利用していた
その場で履き替えて常に3足の靴が入っていた

大掃除の日私の靴は2足になっていた
予備の靴が消えた
それは新品だけど置きっ放しになっていたので埃が積もっていた
そこを掃除していた先輩に靴の行方を聞いた
「何もしてない」
でも他にその棚を触った人は居ない
「ここにもう一つ靴があったよね」
「何も無かったよ」
とことば少なく言ってきた

この先輩はいつも自分の非を認めない人だった
それは社員共通の認識だった
それが分かっているからそれ以上の追求はしなかった

使っていない靴があるとしたら”捨てる候補”として一時置きの場所を作るとか出来ないものか
自分の所有物でもないものを共有の置き場から勝手に廃棄することは許されることなのだろうか
埃は被っているけど新品の私の靴は主人に使われないまま無惨に捨てられてしまった

失敗は誰にでもある
重要なのは気が付いたときにそれを認めること
そして素直に謝ること
嘘で固めてしまうと最終的に行き着く場所は矛盾の世界になってしまう

このような人たちは会社の美化のためとアピールしたいのだろう
会社のためにやったのだから自分には責任は無い
と思っているのかも知れない

会社を後ろ盾にして責任から逃れる人たち
忖度して会社での立場を確保している人たち
後ろ盾の会社が無くなったらどこに責任を求めるのだろうか

責任を求められる事例が発生した時
その人たちはどこかにその責任の場所を探すのだろう
社会の中の誰かにそれを求めるのだろう
まわりの人間のだれかにそれを求めるのだろう
その誰かを悪者にして自分を正義とするのだろう

責任から逃げすぎると最終的に逃げる場所が見つからなくなるかも知れない

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