人間ドック検査から見つけた膀胱がん
毎年受けてる人間ドックで毎年尿に潜血があると言われていた
そしてある年
40代後半人間ドックで”尿に少し潜血があるが過去に尿管結石をやってるのでそれが原因でしょう”と診断された
そして数年後
人間ドックの超音波検査で”膀胱に気になる影があるので膀胱鏡検査をやってください”と言われた
(膀胱鏡;尿道から内視鏡を挿入し尿道、膀胱、前立腺を観察する検査)
検査当日不安な気持で初めて聞く”膀胱鏡検査”を待った
下半身をオープンな状態にして検査を待った
陰部に麻酔剤を塗り膀胱鏡検査を待った
1メーターぐらいの細長い検査器具を消毒している
頭上に検査状態を見るモニターが準備してある
”さぁ始めますよ”
膀胱鏡が少しずつ入っていく
”ここが膀胱入口ですよ”
”ここですね”
やさしい先生だった
準備室で検査結果を待った
診療室に呼ばれた
”このイソギンチャクみたいなのががんですね”
”詳細な検査をしますがまず膀胱がんに間違いないでしょう”
”すぐに入院の準備をしてください”
自分の気持が追いつかないまま入院手術となった
ご家族を呼んでくださいとか検査結果を待ってとか何も無かった
入院して隣にも同じ膀胱がんの患者がいたがその人は入院するまで膀胱がんとは言われなくて入院してからの検査で始めて膀胱がんと言われてショックを受けていた
私は膀胱がんと言われていたので入院しての検査結果にショックは受けなかった
その後同じ病気なのに隣の患者を慰めていた
この差は何?
私には大丈夫という先生の判断?
結局大丈夫だったけど
膀胱鏡検査から一週間後入院
手術に向けての色々な検査
動脈からの採血を始めて受けた
MRI(磁気共鳴画像法)検査も始めて受けた
そして検査結果も出て手術本番
じっくり考える余裕もなく不安なまま事は進んでいく
手術当日病室のベッドから車いすに乗せられ手術室へ
そして手術台に横たわる
少しの準備の後ついに手術が始まる
呼吸用チューブを口に入れられ点滴のチューブに麻酔薬が注入される
それからどれだけ立ったのか
「○○さん ○○さん」と名前が呼ばれ肩を叩かれた
手術が終わり覚醒の最中だった
入眠にも気付かないまま手術は終わっていた
覚醒が確認され病室に戻った
身体には色々な管が繋がっていた
点滴の管
排尿の管
薬注入の管
そしてオムツ
手術前は健康体の意識だったのに今は病人の意識
病気だったんだと感じる
手術が終わり病室に戻った
しばらくすると夕食が出た
メニューは健康体の食事
膀胱と胃は関係ないらしい
でもさすがに食欲は無い
ほとんど残した
それから毎日術後経過チェックが続いた
ある日看護師が”どうしました?”と私の所に来た
何もしていない私は何が起きたのか分からなかった
ナースコールのボタンが背中とベッドの間に挟まって押してしまったようだ
慣れていないのは当たり前だけど”すいません”と謝った
手術後数日間カテーテルで連続的に膀胱に薬の注入
そしてカテーテルが外れた後も毎日膀胱に薬の注入
手術から10日後
検査で経過も良好ということでついに退院となった
退院後自宅の階段を上がれないほどに足が弱っていることにショックを受けた
寝たきりの生活はこんなにも筋肉を低下させるのかと思った
そして退院後も定期的な薬の注入は続いた
発症した場所に依ってはオストメイトになることもあると聞かされた
(オストメイト、人工膀胱)
たばこをやめて10年後の発症 大きな原因はたばこらしい
よく考えてみるとズボンのベルトを締める時下腹部に変なしこりがあったのを思い出した
痛みも無いしそれががんとは気が付かない
知識があればそこで病院に行ったかも知れない
その後10年毎年検査を続けた
毎回再発はしていないかと不安な時間だった
そして今は検査からも解放され自己管理中
現在は何も無く健康に生活している
あれから色んな場所に痛みがあるとがんではないかと思ってしまう性格になってしまったが予防と言う意味では良いのかも知れない
おまけ
手術前に看護師から手術のやりかたの説明があった
”赤ちゃんを産むときのように足を機械に乗せて・・・”
私は言った
”子供産んだことないし・・・”
マニュアル通りの説明にちょっと笑った
おわり

